ひとりっ子7歳児とゆっくり学習ブログ

全員オタクで自分の好きなことにしか興味のない家族ですが今のところ仲は良いと思います。のんびり教育ママやってます。

読書好きの親と小学生でも読めそうな推し本諸々①ラノベ編

私は子供の頃から本を読むのが大好きです。親も本が好きで小さい頃からシャワーのように読み聞かせをしてもらってて学生時代は色々なジャンルを幅広く読んでいてなかでもオタクの黒歴史に漏れず、黎明期だったラノベは親から怒られるほど多読してました。まぁ言い訳だけど、コバルト文庫川端康成が小説を出してたり、その後ラノベ出身の直木賞候補、作家が出てくるほどだし、その作家の小説をを中学の頃から愛読してた私見る目あるな〜って今でも思ってます笑

そもそもラノベとエンタメ小説の違いは私の中では年齢層(10-20代向け)と文章の性質の部分だけです。最近はさらに垣根がなくなってきた気がします。実は私の中では恩田陸すらラノベの仲間です(読みやすさというか、登場人物のキャラクターの魅力で読者を引き付けてる感じがね。)だからこれもラノベにするのかよ。と思われるかもしれません。あと青春時代の古いラノベが含まれるのもお許しください。あと私が女なので女子向けの小説が多いです。

 

1.森見登美彦 走れメロス

夜は短し歩けよ乙女と熱帯とどれにしようか迷いましたが、上2つは中学生、高校生向けかなと思い、こちらを。これ、流石にラノベにしちゃアカンかったですかね?ラノベの範囲が広過ぎてスイマセン。私の思い出で恐縮なのですが高校の時にマニアックで大好きだった岩波の国語の教科書のラインナップに酷似しているのがツボです。森の桜の満開の下、山月記や藪の中は私も大好きな小説なのですが、大幅にアレンジされてもはや別物。抱腹絶倒。なんとなく近寄り難い近代文学に興味が持てるようになるのでおススメです。森見登美彦さんは私の中で超絶文章が上手い作家さんの一人だと思ってるのですが、素地は近代文学にあるんだろうなと思います。男子にはペンギンハイウェイもおススメ。

2.恩田陸 蜜蜂と遠雷

恩田陸は大体おすすめです。最近直木賞を獲ったのは蜜蜂でしたが、小学生的には真夜中のピクニック、十三番目の小夜子もおすすめです。自分的にはユージニアの終わり方が藪の中っぽくて好きです。

恩田陸の小説は序盤のスケールが半端なく、めっちゃワクワクするのですがかなりの確率で尻すぼみになって、え〜全然最初の頃の設定回収されてないじゃん、私のワクワク返してよーってなるのもご愛嬌笑 終盤がうまくいくと傑作になって直木賞獲りますね。ドミノも面白いです。中学受験とかで出てそう笑

3.小野不由美 ゴーストハント/十二国記

小野不由美は私の中でもラノベの神的な作家さんです。なんかゴーストハントのイラストがフツーになってるけど前はもっと少女小説ぽくてむしろそれがよかった。ゴーストハントの頃から少女小説のくせにどうにも通奏低音が不穏で読むだけで怖いなと思っていたのですが、十二国記もそんな感じですよね。不穏でなんか怖い。上は小学生でも読めますが、残穢屍鬼ではホラー全開で眠れなくなります。ホラー大好きなので笑本当に大好きな作家さんです。

4.須賀しのぶ また桜の国で/雲は湧き、光溢れて

須賀しのぶさんはコバルト出身の作家さんでキルゾーンの頃から大好きです。途中コバルトでも苦しそうな時期がありましたが、少女小説から脱皮して直木賞候補になる作家さんになりました。でも私は未だに芙蓉千里みたいなぶっ飛んだ話も好きです。歴史に造詣の深い作家さんなのでまた、桜の国でなんかは勉強にもなります。

5.氷室冴子 金の海銀の大地/海が聞こえる

氷室冴子センセーは銀の海金の大地が気になるところで亡くなってしまいました涙

なんて素敵にジャパネスクもそうですが、これで少し歴史が好きになりました。多感な頃に影響された小説ってほんとありがたいですね。少女小説が嫌いな国語の先生(吉本ばななすらアカンと言ってた)も氷室冴子ならまあまあ…と呟いてたくらい完成度の高い小説を書いてる作家さんでした。しっかし今読むとリカコのツンデレ?具合がすごい。これ計算してるのかな〜。女子から嫌われる子であるのは間違いない。氷室冴子の小説に出てくる女の子は全体的にスーパー気が強いですね。本人もそんな感じだったのかしら。

銀の海銀の大地は私と同じく続きが気になる人が続出だったことは間違いなく、高殿円もその後、気になり過ぎて自分で続きを書いたと書いてありましたね。高殿円バージョンの銀金、すごく読みたいですね。

6.桜庭一樹 ゴシック

あまりなにも考えずおどろおどろしい感じを楽しめるのがいい小説ですね(なんかこんなんばっかりですね)大人的には私の男もドロドロしてていい感じ笑

7.米澤穂信 満願/儚い羊たちの饗宴

だんだん小学生向けすらなくなってきたな。でも古典部シリーズならまぁ。

米澤穂信は後味悪いんですが癖になる感じですね。伏線までよく回収された話が多く、ミステリーとしてもレベルが高いですね。こちらもわりかしドロドロしてるような。

8.恒川光太郎 スタープレイヤー/南の子供が夜いくところ

スイマセン、スタープレイヤーは全然琴線に触れなかったのですが、小学生はこういうの好きなのかなって。南の子供が夜行くところは南国特有のじっとりした怖さ、得体の知らなさのある話が多くかなり好きです。夜の果樹園がいいです。こういう自分がどこに立っているかわからなくなってしまうような話はいいですね。

9.伊藤計劃 ハーモニー/殺戮器官

全然小学生向けじゃないな!スイマセン。ジャパニーズSFとしての出来はすごくいいと思います。作者が亡くなってしまったので今後レベルの高い小説が楽しめなくなってしまったのが残念です。

10.城平京/虚構推理

急に本気でラノベっぽくなってきましたね笑

しかもまたまた妖怪もの…虚構推理の新しさは犯人はもはやどうでもよく、どうしたら辻褄の合う推理として成り立つかを主人公たちが組み立てて行くことでミステリーの概念を覆していくことです。

ほんとこの構造は新しい!主人公がゲスいことを除けば軽ーく読めるので小学生にもオススメ…かな。

11.薬屋のひとりごと

とうとうガチのラノベです。薬屋のひとりごとはミステリーですが、不思議な事件を主人公が主に科学の知識で解決していくところがかなり理系的にツボです。作者の日向夏さんはきちんと色々調べてますね。私は蝗害を解決する話に出てくる対策がかなり興味深かったです。バッタの群生相の前触れ、サイクル(蝗害の前のバッタの色や脚の長さが変わるとか)などは本当に面白い!かなり知的好奇心をそそるストーリーが多く、最近のラノベの中ではイチオシです。


なんだか私のおどろおどろしいホラー、ミステリー好きがはっきりしただけの紹介内容でしたね。自分でもこんなに傾向が偏ると思ってませんでした涙

まぁ、ラノベでもエンタメ小説でもいいものは良い!とのことで。ここに池井戸潤とか海堂尊も入れようかと思ったけど流石にラノベではないなと。エンタメかな。あとはマンガバージョンも作ってみようかな。自分の記録用ともうちょっと大きくなった子供へのオススメ用として。。