ひとりっ子7歳児とゆっくり学習ブログ

全員オタクで自分の好きなことにしか興味のない家族ですが今のところ仲は良いと思います。のんびり教育ママやってます。

ドラえもんのび太と空の理想郷(ネタバレ)

かなりネタバレしてるので気になってる方、まだ見ていない方は回れ右でお願いします。

子供とは2年に一回くらいドラえもんの映画を観ています。私も小さい頃ドラえもんの映画が大好きだったので子供と観れるのは感無量です。

私の頃のドラえもんはまだ藤子F不二雄先生がご存命だったので映画版と一緒に映画版の元になる漫画版も買ってもらえて、それがまた読み応えがあって好きでした。藤子F不二雄先生はSFに造詣が深いのでワクワクするシチュエーションでいてテーマが深いんですよね。

今回の映画は原作なしのオリジナルということです。オリジナルでも焼き直しでも最近のドラえもんは親を泣かせようとしてくるところがあざとくてホント嫌なんですけど(いや、漫画でも泣けるやつあるけど狙っていないというか、素朴な感じ)今回も狙ってるなーみたいなところはあり(息子がそこで号泣)、粗もかなり気になったのですが、総合的にいい内容だったと思います。ちゃんとSF的で藤子F不二雄の思想を反映しているというか。確かに今だったらこんな話を描いたんじゃないかな。という。

ユートピアの目的?がよくできています。伊藤計劃のハーモニーを思い出しました。

もっとユートピア探す尺を短くして、ユートピアに入ってからの違和感とか他のキャラとの友情なんかもじっくり描いたらもっと良かったのでは?と少し思いました。なんか唐突感は否めないし、ターニャとの友情ももうちょっと丁寧に深められたのではないかと思います。

本当の敵もなんかしょぼいしなあ。FFの唐突に出てくるラスボスを思い出しましたよ。アンタ誰?みたいな。最後の感動主義も変わらず。全体がいいのに、細かいところが残念でもっと名作になったのに残念!感はありますが、とても良かったが故の感想です。

子供には少し難しいかもしれませんが、「自分で考えること、自分らしさを大切にしよう」というテーマはしっかり伝わってくる内容です。今の世には大事なテーマなので少しでも伝わってたらいいなぁと思います。